ATAMI ART GRANT 2023の感想(2日目)
熱海の海を見ながら2日目開始。
2日目はACAO FORESTとATAMI ART VILLAGE(メイン会場)、来宮エリアの作品を見にいく。
エリアごとに結構離れているため、レンタサイクルを借りて見に行くことに。
が、これが選択ミスであったことに後で後悔することになろうとは・・・
レンタサイクルを借りに行く
芸術祭では基本的にレンタカーかレンタサイクルを使うことが多いけど、今回はそんなに会場が点在しているわけでもなく、かつ熱海の狭い道を走るのがイヤであったため、レンタサイクルを借りて巡ることにした。
もちろん熱海の坂は普通の自転車では対応できないため、電動のものを借りる。
「熱海トライサイクル」さんを利用した。ぶっちゃけネットで検索したらここしかヒットしなかったためこちらを利用させていただいたが、それにしても、熱海のような観光地にも関わらず、競合他社がいないのは不思議である。
そもそも自転車を使うっていう発想が無いのかな。坂がめっちゃ急だし。
総距離は各会場を巡ってもせいぜい15キロ程度、全然余裕!
と、この時は思ったのだが・・・
ACAO FOREST
まずは最初の会場、ACAO FORESTというところに向かう。
熱海の激坂かつ細い道を恐る恐る自転車で下る。
そして、海側まで降りてきて、熱海港のところあたりで嫌なことに気づく。
この135号線を登ってACAO FORESTまで、せいぜい3km程度の道だが、明らかにレンタサイクル程度の自転車が通る道でない、というほどに路側帯が無く、かつ、車通りが多いのだ・・・
それでも、頑張って激坂を登ったのだけど、トンネルをくぐったあたりでキブアップ。坂でふらつくと車に接触しそうになり、結構危ない。
てなわけで、途中で自転車を停めて、結局バスでACAO FORESTまで行くハメに・・・もうちょっと通る道の下見をすりゃよかったと反省。
このACAO FORESTというところは、どうも熱海の海沿いの坂にある公園(というより庭?)みたいだ。
本来入場料は4,000円なのだが、ATAMI ART GRANTのチケットを持っている人は、2,000円になる。てか、4,000円はいくら何でも高くないか。
中に入ると、まずバスで一番上まで行き、そっから歩きで下まで下っていくという、高齢者に配慮したスタイル。
バスを降りると熱海の海が見下ろせる。天気も良いし、なかなか開放感が素晴らしい。
降りてすぐのレモン畑に、大宮エリー氏の作品が。どうもこのアートイベントのものでないからか、マップに記載が無い。
犬島でも同氏の作品を見たことがあるが、ついつい写真を撮ってしまう、そんな作品。
2b 土井健史氏のじゃまな境界という作品。他のエリアにもあるのだけど、正直あまりよく分からない作品だ。
2g 松田将英氏の#powerspotという作品。
この人は、去年のATAMI ART GRANTで巨大な絵文字のバルーンを展示する等、個人的には結構気になる作家さん。
ただ、このハッシュタグの作品(絵画みたいな作品もある)に関しては、「自然とテクノロジーとが融合した「新しい霊性の時代」を映し出す」とのことだけど、これもあまりよく分からず、インパクトは薄い。
2k 市原えつこ氏のディストピアの秘境・熱海支部という作品。
ディストピアの世界を統御する架空組織の秘密の隠れ家を制作。
いかにもAIが作ったよ的な絵の胡散臭さといい、こういう作品は結構馬鹿馬鹿しくて好き。
2f vug氏のgardman というガードマンBOXの作品。
実際中に入って服が着れました。
その反対側に、2c 中村岳氏の遡及空間という大型の作品。
空中をキャンバスに見立て、立体的に絵を描いたような作品。この広場を覆い尽くすように設置されている。
ACAO FORESTの見どころはこんな感じかな。
日が暮れるのも早いし、急いで次のエリアに行く事に。
ATAMI ART VILLAGE(メイン会場)
ACAO FORESTから一旦、ホテルニューアカオの横を通り過ぎ、再び熱海港まで戻ってきた。
そこから、ATAMI ART VILLAGEの会場まで一気に坂を駆け上る。
が、これがまた相当な坂で、電動自転車といえ結構しんどい坂だ。熱海の坂ナメてました。
坂を必死こいて登ること20分、ようやく会場が見えてきた。
メイン会場、とあるが、メイン会場感は全く感じられない。
むしろ、この会場に来る人は相当なアート好きだと思えるくらい、離れた場所にある気もするんだが。
1b 玉山拓郎氏のModels(Pair,6sets,12rings)という作品。
この作家の方は、東京とかでインパクトのある作品を多数発表してて、こんアートイベントで一番気になっていた人。
当作品は、鑑賞者の足音などに反応し、オブジェクトが光ったりする、幾何学的なイメージ。
1a 宍倉志信氏の子どもたちの庭という作品、というよりゲーム。
積み木遊びを題材としたゲームだが、如何せん、複数人プレイヤーがいないとそもそも遊べない(他のプレイヤーが参加するまでお待ちください、となる)。
何とか他のプレイヤーを操作してゲームを開始したものの、ちゃんと説明を見ていなかった自分が悪いのだが、上手く積み木が積めない・・・!
1e 坂井存+TIAR氏の重い荷物というゴムチューブの作品。
人が持つエントロピーをゴムチューブを膨らませて表現。この作品、背負ってみたかった。
このエリアは紹介したものも含め、5個くらいしかない。思った以上にサッと終わってしまったため、最後のエリア、来宮エリアに向かう。
来宮エリア
この来宮エリアは他のエリアに比べると随分点在して作品がある。ここでようやく自転車で行動したメリットが生まれました。
35 鮫島弓起雄氏の立体寸法−バーコマド・1階−という作品。
現行の建築基準法では建てることができない空き地に、建物未満の間取りを立体的に表現。
この間取りの建物は現存するものだが、現在の建築基準法ではこの間取りのものも建てられない、というコンセプトが面白い。
この間取りが建てられない理由は何なんだろうか。
因みにこの作品の地下にはAR作品がある。
YR4 ゴッドスコーピオン氏のFox Sing/孔雀の呪法というAR作品。
スマホのカメラを通じて、鳥の目から見た光景を見ることができる。
清々しい青い空も、毒々しい赤い空に変わり、なかなか面白い。
YR5 榎並爽野氏のpower pawaa spotというAR作品。
ステッキを持った2人が現れるのだが、素っ気ない服装がなんともシュールである。
30 梅原徹氏のEnvelopes,the Sunという作品。
が、何と故障中で見れなかった・・・結構気になっていたのに、残念・・・!
まとめ
レンタサイクルを返す時間になったため、駅前に戻ってきた。
本アートイベントの感想としては、正直なところ、前回(行ってないけど)の作品に比べると、少しインパクトは控えめだった印象。
一方で、ARを使った作品が多くて、それは今後の可能性としても、もっと拡大しても面白いかもしれない。
ただ、他の芸術祭に比べると少し残念なのが、パンフ含めて、案内が不親切なことである。
案内看板が無いから他の人も結構迷っていたし、パンフの情報も、作品の映像も説明も何も無く、期間制限のある作品についても特に何も記載が無いため、訪れても空振りとなる作品があった。
芸術祭といったアートイベントに関心が無い人を引き込む点においても、もっとわかりやすいイベントになることに期待したい。
それにしても、開催地の熱海というロケーションはやっぱり素晴らしい。是非次年度も参加したい。
ただし次は絶対に自転車で行動するのはやめよう笑
(個人的にホテルニューアカオを会場として是非復活させてほしい・・・)
因みに、全てのAR湯めぐり作品を巡ると熱海駅前のインフォメーションでグッズのくじ引きができる。
エコバッグとかもあるらしいけど、当たったのは缶バッジ。缶バッジ集めてるからこれはこれでちょうど良かった。